POLAND

海外駐在社員
レポート 04
ポーランド

現場主義を徹底しながら
「筋肉質な工場」への変革を目指す。
Mさん
YKKポーランド社
2007年入社
※所属については撮影当時のものとなります。
CAREER
2007年
入社後、YKK黒部工場、染色課へ配属、海外養成員として教育を受けつつ、製造を学ぶ。
2009年
中国、YKK大連工場に異動。一年間の海外研修、海外での業務を実務を通して学ぶ。
2010年
黒部工場に異動。改善業務を担当。
2012年
YKK香港社に異動。生産管理、品質管理、開発、染色、塗装工程を担当。
2018年
YKK上海社に異動。染色部、施設部、購買部を担当。
2025年
YKKポーランド社に異動。工場長。現在に至る。

SECTION 01

自動車業界の要求する
品質基準に応える

私が工場長として赴任しているYKKポーランド社は、自動車用シートカバー向けのファスニング製品を主力としており、売上の約半分を占めています。自動車業界が求める高い品質基準に対応する一方で、官公庁向け製品やソファ・ベッドなどの家具向け製品、一般的な衣類向けファスニング製品の製造・販売も手掛けています。ポーランドに加え、リトアニアやウクライナといった近隣諸国も管轄しており、東欧地域への供給拠点として重要な役割を担っています。私たちが目指しているのは、製造現場の徹底した合理化や新商品・新製法の開発を通じてグループ全体に価値を創造することです。

SECTION 02

現地社員が
自ら改善案を出す風土に

工場長としての私のミッションは「工場の成長」です。ここでいう成長とは、生産量や業績の向上だけでなく、従業員一人ひとりの意識が変わり、現場がより良い方向へ進化していくことを意味しています。着任当時と比べると、ポーランド社の現場は劇的に改善されましたね。私はまず、部門間を隔てていた高い棚などの物理的な壁を取り払い、組織内の「心の壁」を取り払う活動に注力してきました。また、不要な物や機械の廃棄、類似物の集約配置など整理整頓(2S)を徹底したことで、従業員が自発的に改善案を出し、実行する文化が芽生え始めています。私自身、自ら現場の掃除を企画・実行することでスタッフと同じ目線で汗を流し、一体感を醸成することを大切にしています。

SECTION 03

国民性を尊重しながら
最高のパフォーマンスを

私はこれまで、大連・香港・上海といった海外拠点で多くのキャリアを積んできましたが、海外拠点に共通して感じるのは意思決定の速さです。変化の激しい市場環境では迅速な判断が求められる一方で、判断を誤れば失敗や損失が大きくなるリスクもあります。そのため、自身の判断がどのような結果を導くかを常に予測し、スピーディーかつ的確に業務を進めることを強く意識しています。また、海外では文化や考え方の違いが当然存在します。しかし、国や地域の傾向はあっても、向き合うのはあくまで「個人」。謙虚な姿勢で相手の立場を考え、常に笑顔で接することを心がけるのはもちろん、現地の国民性を尊重しながら最高のパフォーマンスを引き出す組織づくりに挑んでいます。

SECTION 04

世界のあらゆる分野で
安全性や快適性を提供

YKKには世界中の人々の生活を支えるポテンシャルがあると考えています。私たちの製品は決して目立つ存在ではありませんが、衣料・アウトドア・自動車・航空・医療などあらゆる分野で安全性や快適性を支える欠かせない存在。創業から続く「善の巡環」という思想は、長期的な視点であらゆるステークホルダーがともに繁栄する構造を生み出しており、材料から設備まで自社で開発・製造することをベースとした「一貫生産思想」がそのサプライチェーンを支えています。個人的な視点では、YKKというフィールドは「家族の成長」を促す場でもあると感じています。インターナショナルスクールで学ぶ子どもたちが英語を自在に操り、自立していく姿を見て、様々な文化が共存する環境での経験が人を豊かに育むことを確信しています。

SECTION 05

経営管理の視点を強化して
工場の未来を描く

私が今後挑戦したいのは「無駄のない筋肉質な工場」をつくりあげることです。持続的な成長を実現するためには現状と理想のギャップを正確に把握し、影響の大きい課題に対して周囲を巻き込みながら解決していく必要があります。従業員一人ひとりが笑顔で業務に励み、持続的に利益と価値を創造できる体制を構築することがリーダーとしての私の究極の目標です。また、今後は経営管理の視点をさらに強化したいと考えています。具体的には財務や会計の知識を深め、数字の面からも工場の未来を描けるようになりたいですね。現場でのセオリーと経営の数字を結びつけることができれば、次世代のYKKを担う人財としてさらなる貢献ができると信じています。

SCHEDULE

1日のスケジュール
7:30
出社・状況確認
前日の生産・販売状況をチェック。日本や他拠点から夜間に届いた連絡事項を確認し、迅速に対応。
8:30
現場巡回
午前中のメイン業務。製造現場を歩き回り、設備の状態やスタッフの取り組み状況を観察。違和感があればその場で修正。
11:30
関係部署ミーティング
製造・技術・倉庫の担当者とレイアウト変更などの協議。より良い現場を目指し、議論が白熱することも。
14:00
清掃・整理整頓の実行
自ら企画した掃除を行い、マネージャーやオペレーターと一緒に作業。
16:00
事務作業・退勤準備
残ったメール対応や資料作成を行い、翌日のタスクを整理。
18:00
退勤 
基本は18時。業務状況により前後することも。
OFF TIME
オフタイムの過ごし方

休日は朝の5時頃に起床し、妻をサポートするために洗い物・洗濯・掃除などの家事全般をこなします。午後は家族で1週間分の食材の買い出しに出かけたり、公園で子どもの自転車の練習をしたりして過ごします。また、ポーランドのファストフード店のナゲットは日本より美味しいと感じており、ほぼ毎週通うのが我が家の定番です。