次世代のものづくりを中国市場で展開!
SECTION 01
生産量・売上高ともに
トップクラスの拠点
私が駐在している上海拠点は、YKKグループ全体の中でも生産量・売上高ともにトップクラスを誇る重要な戦略拠点です。私の役割は中国の汎用技術と先進技術を積極的に取り入れ、これまでのYKKにはなかった革新的な設備を開発することです。中国では近年、地場のサプライヤーが持つ技術力や生産能力が目覚ましいスピードで向上しています。この活気ある地場のポテンシャルとYKKが長年培ってきた精密技術を融合させ、安価で短納期、かつ生産性の高い新規設備を開発し、世界の拠点へ展開していくことは、YKKグループ全体の競争力向上にも直結します。中国市場のダイナミズムを活かしながら、グローバルなものづくりの進化に貢献できることが、この仕事の大きな醍醐味です。
SECTION 02
合理化設備と最新のロボット・
AI技術の研究開発
現在の私の主なミッションは、中国地場の技術を活用した合理化設備の開発と最新のロボット・AI技術の研究開発です。汎用・周辺設備の開発から、ヒト型ロボットやフィジカルAIといった最先端領域まで多岐にわたります。仕事のやりがいは、自分が手掛けた設備が実際の現場で活用され、人の役に立っていることを実感できる瞬間です。また、自分が開発した設備が中国の拠点に留まらず、世界の海外事業会社へ導入されてグローバルな事業目標の達成に貢献している手応えを感じられることも大きなモチベーションにつながっています。技術の進化が非常に速い分野だからこそ、常に新しい知識や技術に触れ続けることが欠かせません。毎日のように新たな発見があり、自分の技術レベルが向上していくプロセスそのものにわくわくしています。
SECTION 03
「走りながらつくる」
圧倒的なスピード感
中国のビジネスにおけるスピード感は圧倒的なものがあります。私の感覚では、日本が1だとすれば、中国はその10倍の速さ。このスピードに対応できなければ、製品を市場に投入する頃にはすでに競争力を失ってしまう厳しい環境です。また、中国では企業向けチャットツールを活用したリアルタイムなやり取りが主流で、サプライヤーや社内の製造現場からは、「進捗はどうなっているのか」「いつ回答できるのか」といった問い合わせが次々と寄せられ、迅速な意思決定と対応が求められます。さらに、地場の設備は初期段階での完成度は7割程度ということも珍しくなく、まずは実機を動かしながら課題を洗い出し、不具合が見つかればチャットで即座に修正を依頼し、アップデートを繰り返して完成度を高めていくケースが大半。この「走りながらつくる」プロセスは海外拠点ならではですね。
SECTION 04
製造業の未来そのものを
YKKから提示
日本にいた頃の私は、YKKに対して「圧倒的ナンバーワン企業」という印象を持っていました。しかし、中国市場にはまだYKKのファスナーが使われていない服が無数にあるという現実があります。裏を返せば、それは世界にはまだ大きな成長の可能性が残されているということ。高品質な商品をより安くより早く届けることで、世界中の人々の生活の質を向上させられる可能性が広がっています。また、私たちが今取り組んでいる最新のロボット技術やAIの活用は、これまでのファスナー工場の概念を根底から覆す可能性を秘めています。単なる自動化を超え、AIが自ら判断しながら最適な生産活動を行う「スマートファクトリー」を展開していくことで、製造業の未来そのものを提示できると考えています。
SECTION 05
「設備」と「AI」の
融合による開発を推進
これからは「設備」と「AI」の融合による開発を強力に推進していきたいと考えています。特に、最新の自律思考型ロボットをどのように現場の自動化に活用できるか、その研究開発に全力で取り組んでいます。YKKに未だかつてない技術を導入し、未来のあるべきものづくりの姿を一歩でも近くに手繰り寄せることが私の夢です。また「ロボット人財の育成」という新たな役割を担う中で、未経験者からエキスパートまで段階的に最新技術を扱えるようになる教育カリキュラムを構築し、世界中の現場を支える技術者集団をつくりたいと考えています。最先端技術の開発と人財育成の両輪を通じて、YKKのものづくりの未来を支えていくことが私の目標です。そして、個人的には、将来ヨーロッパなど全く異なる環境での生活や仕事も体験してみたいという好奇心もありますね。