YKKには、創業以来大切に受け継がれてきた考え方があります。
「善の巡環」をはじめ、仕事や人との向き合い方を表す言葉から、
YKKで働く人たちの行動や挑戦の原点となる、YKKらしい価値観をご紹介します。
企業は社会の重要な構成員であり、共存してこそ存続でき、その利点を分かち合うことにより社会からその存在価値が認められるものです。YKKの創業者𠮷田忠雄は、事業をすすめるにあたり、その点について最大の関心を払い、お互いに繁栄する道を考えました。それは事業活動の中で発明や創意工夫をこらし、常に新しい価値を創造することによって、事業の発展を図り、それがお得意様、お取引先の繁栄につながり社会貢献できるという考え方です。
このような考え方を「善の巡環」と称し、常に事業活動の基本としてまいりました。私達はこの考え方を受け継ぎ、YKK精神としています。
YKKグループは、お客様に喜ばれ、社会に評価され、社員が誇りと喜びを持って働ける会社でありたいと考えています。そのための手段として、商品、技術、経営の質を高めていきます。そして、これらを実践するにあたって常に根底にあるのが「公正」であり、これを価値基準として経営判断を行っていきます。
YKK精神は、常に事業活動の基本として、グループの発展を支えてきました。この精神を時代に合わせて進化させた、経営理念「更なるCORPORATE VALUEを求めて」を掲げたのが1994年。以降、YKKグループの経営理念・思想を確実に受け継ぎ、社員一人ひとりが体得・継承していくことを目的に、組織的な浸透活動を展開してきました。海外各社においても積極的に活動を展開し、グループ全体で理念浸透を推進しています。
YKKは森林です。全員が手を携えて一緒に大きく育っていきます。まんべんなく太陽の恵みを受け、一緒に風雨に立ち向かっていかなければなりません。もちろん森林のなかには、経験を積んで年輪を重ねた太い木も、若くて細い木もあります。背の高い木、低い木もあります。人によってそれぞれの個性によってその得意とする能力を発揮して上手に働き、だれに支配されるのでもなく一緒に前進します。
明日への夢や将来の目標を実現するためには努力は不可欠です。しかし人並みの努力だけでは満足な結果は出ません。一生懸命に仕事をしたあとで、もう紙一枚分の0.0何mmの努力を乗せる。それが10年、20年先には大きな差になります。
仕事の場でなら、衣料品会社に届けたファスナーがどんな服に付けられ、どのように使われるのか、それを身に着けてお客様はどういった使い心地であろうか、という流れを頭に描くことで製品についての知識も深くなり、商品学を極めることにつながっていきます。
発明、工夫はだれにでもできると私は思っています。最初から大それた発明を考えるのではなく、小さな改良や工夫を重ねるという地道な努力が発明へと結び付いていくのです。発明とはそうしたもので、立派な研究室や特別な知識がなくてもできるものなのです。